Archive for 7 月 10th, 2008

深川芸者 おまつ

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芸者とは宴席において三味線などの遊芸で興を添える職業女性のことをいうが女郎で
はない。
だから、原則としては売春はしない。
芸者の中でも、特に深川の芸者は江戸時代から粋で気風が良いので評判が高かった。
深川が江戸の東南(辰巳)に位置した為、深川の芸者は辰巳芸者とも呼ばれた。
辰巳芸者の詳細は下記をご覧くださいませ。
http://www.asahi-net.or.jp/~QR2M-SKMT/f207.htm
さて、今回紹介する古写真はそんな深川芸者(辰巳芸者)の一人、「おまつ」さん
だ。
実は僕はこの深川芸者・おまつさんの名刺判写真が気に入っている。
だって、彼女の写真を見ると、美人でしっかりもので、元気がいいというまさに辰巳
芸者の代表的な雰囲気を感じさせる容姿だからだ。
深川といえば現在の江東区門前仲町を中心としたエリアで、僕が住んでいた江東区の
枝川や南砂からは近い場所だ。
というわけで僕はよく休日は門前仲町までお散歩している。
おまつさんのような粋な美人がいる店ならば、毎週飲みに通いたいところだが、残念
ながらまだ見つかってない。
芸者のことを調べてみると、成島柳北もいいけれど、漢文なので僕にはちょっと難し
いが、『女芸者の時代』(岩井良衛、青蛙房、昭和49年)という名著があって助
かっている。
つい最近入手した柳橋芸者の古写真で、「浪吉」と「小常」の写真があったのだが、
この本にちゃんとその略歴が書かれていて助かった。
もっともオリジナルの情報を書いたのは成島柳北で、明治十二年に雑誌「花月新誌」
に成島柳北が「新柳情譜」の連載していた。
この成島柳北は元幕臣で、明治になって新政府に仕えるのを断って、今でいう新聞、
言論界の人になった。
それでいて本人は花柳界に遊び、またその明治の花柳界について後世に書き残してく
れたことで名を残した。
この人も興味深い、不思議な人物だと僕は思う。