京都 八坂神社前 四条通
京都に行くとたいてい僕は八坂神社近くの祇園ホテルに宿泊する。
ここは東山、祇園といった京都の観光地を見て歩くのに便利だし、行きつけの店もた
いていこの辺りなので都合もいい。
ご覧の古写真はまさにその祇園ホテルの前辺りから八坂神社のある方向を見た明治の
風景になる。
写真左手の街並はその後の四条通の道路拡張のため現存しない。
おそらく左の電柱が立っている位置が、今の四条通の車道センターラインだろう。
右手の街並もお茶屋の「一力」以外は現存していない。
その「一力」も昔は玄関が四条通側にあったが、今は花見小路側に変わっている。
それにしてもこの古写真を眺めていると、明治維新の激動期が終わって、平和な時代
になった京都の雰囲気が感じられる。
この通り沿いには明治になると何軒も写真館があった。
これらの営業写真館は時代が進むにつれて次々に廃業してしまい、今では一軒も残っ
ていない。
それにしてもこの道の清潔な姿は感動ものである。
舗装してない道なので実際は雨の日など大変だったとは思うが、美しい日本の原風景
をここでも見ることができる。
この古写真の中で歩いている人々はその後どういう人生を送ったのだろうか。
そんなことをちょっと想像しながら、僕は今夜もビールを飲んでいる。



