東京 芝増上寺
徳川将軍家の菩提寺は東京の北の上野寛永寺と南の芝増上寺の二つある。
どちらも明治の初年からいろいろな写真師が撮影しているので、古写真としてもその
数は多い。
ご覧の古写真もそんな一枚というわけだ。
上野寛永寺の方は幕末に彰義隊征伐(上野戦争)で焼尽してしまい、明治になって上
野公園として再生された。現在は上野動物園や各美術館がある公園として市民の憩い
の場となっている。
一方、南の増上寺も芝公園として今日にその姿を残している。
かつての寺域内には東京プリンスホテルの高層ビルも建っている。
増上寺の山門はちょうど都営地下鉄三田線の芝公園駅と御成門駅の中間にあり、山門
前の道を東に向かうと都営地下鉄浅草線の大門駅、さらにその先には東海道、JR浜松
町駅がある。
僕が研究している幕末明治初期の写真師・内田九一もこの二つの寺院の写真を撮影し
ているので、僕も芝増上寺には撮影ポイントの確認のため、何度かフィールドワーク
として行ったことがある。
将軍家のお墓は全てが現存しているわけではないが本堂の裏手にある。
もっとも扉はいつもは閉まっているので、この古写真のように中のお墓を観ることは
できない。



