Archive for 3 月 27th, 2008

ベンチマークとなる古写真

酒井公

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここ数年、古写真を研究して感じることは、「ベンチマークとなる古写真」は少ない
ということだ。
この「ベンチマークとなる古写真」とはどういうことかと説明すると、①撮影時期、
年月日が特定できる②撮影場所、写真館が特定できる③撮影した写真師が特定できる
④撮影された人物が特定できる⑤歴史的な意味のある、証拠となる古写真である、と
いった特性ができれば全てある古写真というのがベストということになる。
もちろん、これらのどれか一点でもあればそれはそれで大変貴重な古写真だと僕は考
えている。
ご覧の古写真はそんな古写真の一枚であるが、残念なことにこの古写真はコピーで、
現物の古写真は現在どこにあるのか所在不明だ。
前述の古写真の特性を全部説明してもいいのだが、まぁこの古写真をよく見ていただ
ければ判ることなので、今回はやめにする。
どうしても知りたい、説明して欲しい方がいるならば、大村の「なずな古本店」の店
主・一瀬さんまでメールで問い合わせしてくださいませ。
まぁ、少しだけ書くと、僕がこの古写真を大阪で初めて見たときに感動したのは、こ
の古写真で浅草大代地の内田九一の写真館で撮影された他の古写真を証明できるからだった。
また、この古写真は歴史的にも非常に意味のある古写真だったので、後に東北の郷土
資料館にこの古写真の情報を提供してあげた。
こういう「ベンチマークとなる古写真」として最高の古写真はめったに発見できない
ので、僕は非常にうれしかったし、後にこの古写真や他の古写真と共に論文を発表で
きたこともよかったと思う。
ここ数年、僕が注目している場所がある。
実はそれが大村、諫早、武雄などの長崎周辺なのだ。
これらの地方は幕末期に戊辰戦争に参加したりして、長崎、京都、江戸などの各地で
撮影したいい古写真が残っている可能性が非常に高いと僕は考えている。
まだまだ歴史的な古写真は日本に多く残っているのだ。
これらを発見してゆく古写真探索の僕の旅はまだまだ今も続いてる。