Archive for 3 月 21st, 2008

東京 帝国ホテル

大判手彩色古写真 東京 帝国ホテル 明治期

 

ご覧の大判手彩色古写真は今はなきかつての「帝国ホテル」の古写真だ。
「帝国ホテル」といえば普通、フランク・ロイド・ライトが設計した二代目「帝国ホ
テル」の方を思い出すが、この写真の「帝国ホテル」はその前に建築された初代の
「帝国ホテル」だ。
フランク・ロイド・ライトが設計した二代目「帝国ホテル」の方は、岐阜県犬山市の
明治村に正面玄関部分を移築復元して今でも見ることができる。
明治村に行けない人は映画「スパイゾルゲ」を観ていただくと、この明治村でロケが
行われたのでそちらでご覧ください。
さて、初代の「帝国ホテル」は明治23年に現在の帝国ホテルと同じ場所に、今とは
違って北側を正面として造られた。
この初代の「帝国ホテル」は鹿鳴館と同様に、井上馨外務卿の要請で鹿鳴館に隣接し
て建築されている。筆頭株主は内務省で、理事長はあの澁澤栄一だった。
写真の手前に写っている堀は明治36年に埋め立てられて今はない。
この埋め立てられた堀の跡に、現在の日比谷宝塚劇場やスカラ座がある。
掘割に向かって建てられたこの初代の「帝国ホテル」と満開の桜並木、この見事な風
景は明治期の溌剌とした青年国家日本の象徴のようで美しい。