長崎 浜町通り
今回の大判手彩色古写真は長崎の浜町通りの風景だ。
今でも浜町通りは長崎の繁華街で、僕も何年か前にこの通りを歩いたことがある。。
当時の浜町通りは、衣服に対する需要が高く呉服屋がたくさん並んでいて、土地が狭
いため商店の間口は狭く、京都の町家のように奥が深いつくりだった。
また、浜町通りには鼈甲の専門店が八軒もあったそうだ。
明治44年(1911年)頃の絵葉書には浜町商店街の「歳末大売り出し」の様子を
写した写真もあって、幕末、明治から長崎のメインストリートの一つとして今日にい
たっている。
僕の田舎の大分でもそうだが、今日本の地方では広い駐車場を持った大型郊外店舗の
出現で、駅前の商店街がシャッター通りとして寂れて、地元の商店街は崩壊しつつあ
る。
そのためかっての繁華街、商店街の風景もどんどん失われている。
人はバブル崩壊以後の十年を「失われた十年」というけれど、東京、大阪、名古屋な
どの大都市はともかく今でも地方は「失われた十年」が続いているような気がする。
また地方にとっての日本経済の景気波及の停滞は失業、離婚、犯罪の原因ともなり、
人びとの気持ちも荒廃させている。
僕は一枚の古写真からそんなことまで考えてしまった。
やれやれ。



