「東京向島の桜」
ご覧の手彩色古写真は、東京向島の満開の桜の風景写真だ。
東京のお花見といえばもう一つの名所が向島の桜だ。
一枚目の写真に見える「エビスビール」の幡が面白いですよね。
この写真には別カットもあって、これは石黒敬章著『明治・大正。昭和 東京写真大
集成』のp369に掲載されている。
二枚目の写真は以前にも紹介した古写真だけど、隅田川沿いの桜並木は今でもあっ
て、僕の春のお散歩コース(隅田公園)の定番となっている。
こういう古写真も眺めているとほんわかとした気分になって楽しいものだ。
今ではここには「勝海舟」の銅像も建てられている。
本当は勝海舟が生まれ育ったのは本所両国なのだが、まぁ良しとしましょう。
向島の薀蓄を言えば切りがないのでやめにして、隅田公園の入口にあたる所には今は
アサヒビールの本社ビルがあるのだが、いくら斬新なデザインのビルとはいえ、あの
デザインではどう見てもビルの上に巨大な黄金のウンチが乗っているとしか見えない
と僕は思う。
デザイナーは「黄金の雲」をイメージしていると言ってるそうですが無粋ですよね。
さて、この隅田公園の入口から入って枕橋を渡ると旧水戸藩邸跡の日本庭園がある。
水戸藩の家臣で尊皇攘夷論を唱えた有名な藤田東湖は三年間、この水戸藩邸に幽閉されていた。
そのためこの旧水戸藩邸跡の隅田川寄りには昭和十九年に建てられた「藤田東湖正気歌碑」がある。
二枚目の写真に写っている橋は言問橋だ。
撮影ポイントは正確にはわからないが、言問橋の見え方から推測するとおそらく今の
桜橋の辺り、もっと言えば竹屋の渡し(待乳の渡し)があった場所辺りから隅田川の
下流方向を撮影したとみえる。
それにしてもこの隅田川沿いの桜並木は今でも大変美しい場所なのである。
当時の川柳をここで一つ
「向島出かけるひともさくらいろ」



