Archive for 3 月 4th, 2008

横浜「谷戸坂(やとざか)」から見た横浜港

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ご覧の大判手彩色古写真は明治期の「横浜の山手にある谷戸坂から横浜港」を見た写
真だ。
この古写真では右手の緑の左手に建っている洋館が、フランス領事館で、その左奥の
建物が 明治3年に開業したグランド・ホテル旧館、さらに左奥が明治23年に増築
されたグランド・ホテル新館になる。
このグランドホテルは明治3年、写真家ペアトにより開業されたが、後に大正12年
の関東大震災で倒壊してしまった。
撮影ポイントは谷戸坂の途中、やや坂下に近い場所から、横浜港を望んでいる。
谷戸坂(「やとざか」という)は、谷戸を貫いている坂の様子から谷戸坂と呼ばれ、
昔は「本牧十二天(本牧神社)」に詣でる道として知られ、人々が足しげく往来して
いた。
今は「港の見える丘公園」の高台の前に登って行く坂だ。
従ってこの写真が明治23年以降に撮影された写真であることが判る。
こういう手彩色の古写真は一枚一枚アルバムに貼られて、蒔絵などの豪華な意匠で写
真アルバムに仕立てられて、海外に数多く輸出された。
古写真の世界では通称「横浜写真」と呼ばれている。
この多くは横浜の日下部金幣の写真館で作成されている。
もちろん関西でも神戸、大阪の深沢貞の写真館などで多く作成されている。
また、オークションなどで出品される状態のいい写真アルバムだと、一冊300万以
上の価格で落札されることも多い。
横浜には現在でも谷戸坂ちゃんとあり、道の形態は今もあまり変わってない。
今でもちゃんと谷戸坂上からは横浜港が望めるし、かってフランス領事館があったフ
ランス山(公園)、グランド・ホテル旧館、グランド・ホテル新館があった場所は、
横浜人形の家、メルパルク郵便貯金会館として眺めることもできる。
僕は時々、こういう古写真のコピーを持って今のその場所を訪れることがあるのだ
が、意外と今でも同じ風景が残っていて(もちろん建物などは変わっているが)、当
時の雰囲気を偲ぶことができる。
古写真の世界が面白いのはそういうこともあるからだ。
いわばタイムマシンですよね。