Archive for 3 月 2nd, 2008

人力車

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(大判手彩 長崎茂木街道 茶店 明治期)

 

人力車の起源は、明治二年(1868年)頃、明治初期の日本であると考えられてい
る。
今からちょうど140年前のことだ。
発明者は、和泉要助、高山幸助、鈴木徳次郎と云われているが、その内の一人には特
定できない。
彼らは東京銀座などで見た馬車から人力車を発想し、人力車を発明したと云われてい
る。
明治から大正時代を中心に徒歩よりも高速な移動手段として用いられた人を輸送する
車で、略して人力(じんりき)、力車(りきしゃ)と呼ぶ。
また、人力車をひく人を俥夫(しゃふ)、車夫(しゃふ)、もしくは車力(しゃりき)とも
呼ぶ。
さて、この人力車は古写真でも非常に多く登場している。
大坂、長崎などの地方でも明治七年頃にはすでに登場して、よく利用されている。
ご覧の明治期の大判手彩色古写真「長崎・茂木街道の茶店」もそんな一枚だ。
そんなわけでこの人力車も写真の撮影年代を特定する一つの要素となっている。
つまり、いくら丁髷姿の武士の古写真でも人力車に乗っている写真、あるいは風景に
人力車が写っているならば明治期に撮影された古写真と判るわけだ。
まぁ、古写真のほとんどが明治期の写真なのだからあたり前といえばそうだが、人力
車の細かい意匠、デザインなどで特定の場所かどうかも判る場合がある。
それにしても今回の古写真を眺めてみると茂木街道の長閑な雰囲気も伝わってきて、
気持ちがいい。
それにしても街道にゴミ一つ落ちていない。
今のように舗装されていない道なので、雨の日にはぬかるんで大変だったとは思う
が、昨今の道路特定財源の問題をニュースで聞いていて、こういう道も少しは復元、
保存して欲しいと思った。