フルベッキ写真

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先週、今週末とまた都内某所へ古写真ついて調査に行ってきた。
詳細はまたいずれきちんと報告しようと考えてはいるが、重要文化財級の貴重な古写
真群を発見した。
それにしてもまだまだ日本にはそういう歴史的価値のある貴重な古写真が見つかるの
だと吃驚してしまった。
さて、今回はご覧のフルベッキ写真についてです。
フルベッキ写真についてはすでに、慶應義塾大学の准教授・高橋信一先生や東京大学
大学院情報学環の倉持基先生の『「フルベッキと塾生たち」写真の一考察』(『上野彦
馬歴史写真集成』(馬場章編、渡辺出版、2006年7月 )を読んでいただければ明快
だ。
自称肖像画家の島田隆資が昭和四十九年と五十一年の二度に渡り、雑誌「日本歴史」
に論文を発表して「フルベッキ写真」の撮影時期と二十数名の人物の特定を独断で試
み、「西郷隆盛が写っている」としてから、最近ではこの島田隆資の説を元に、加治
将一という馬鹿な作家が『幕末維新の暗号』(祥伝社)という小説を書いているが、
この集合写真に西郷隆盛や明治天皇や坂本龍馬やらが写っているという彼らの話しは
妄説にすぎない。
はっきりいえば全くの出鱈目です。
にもかかわらず相変わらず現在でもご覧のようなインチキ写真を勝手に作成してネッ
トで販売している詐欺師がいる。
もう一度、ここで書くとこういうこの集合写真は、フルベッキ親子を囲む佐賀藩が長
崎に開いた致遠館の生徒たちの写真だ。
ここに写っているフルベッキの子供についても、慶應義塾大学の准教授・高橋信一先
生の分析で、次女のエマ・ジャポニカでもう確定していいと思う。
周りに写っている致遠館の生徒たちについては、現在、高橋先生がその特定を進めて
いるが、まだその一部しか特定できていない。
しかし、いずれにしてもこのフルベッキ写真が慶応年間に撮影された写真ではないこ
とは、上野彦馬の写真館の様子でこれも確定している。
一方、東京大学大学院情報学環の倉持基先生が『「フルベッキと塾生たち」写真の一考
察』で論じた写真はこれとは別の「フルベッキと広運館の塾生たち」の写真だ。
この写真は詳細に調べてみると2タイプの写真があり、写っている塾生たちについて
も二、三の不明な人物がいるだけで、ほぼ人物名も判っている。
これについての詳細は『上野彦馬歴史写真集成』(馬場章編、渡辺出版、2006年7
)を読んでいただきたい。
さて、実は他にも「フルベッキと塾生たち」の集合写真がある。
それは板橋区の橋本忠直さんが所蔵していた写真で、朝日新聞社編『読者所蔵「古い
写真」館』に掲載されている。
この写真に写っているフルベッキには髭があるので来日後に写された古い写真である
ことが判る。
また、フルベッキの周りに写っている塾生たちも、「フルベッキと広運館の塾生たち」
の写真と同じ人物が多く写っている。
この集合写真の行方を追ってここ最近、苦労していたのだがようやく見つけた。
慶應義塾大学の准教授・高橋信一先生の論稿は下記をご覧ください。
http://pro.cocolog-tcom.com/edu/cat4229856/index.html

 

以下2枚の写真は インチキ写真

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