最後の将軍が残した写真 徳川慶喜

01

02

 

 

 

 

 

 

僕が古写真について初めて興味を持ったのは、今からもう二十年も前のことだ。
たまたまある人の紹介で、最後の週軍・徳川慶喜のご子孫である徳川慶朝さんとお会
いした。
徳川慶朝さんといろいろお話ししていたら、徳川慶喜が大政奉還後も長く生きて、趣
味の世界に没頭して生活していたことを教えていただいた。
そんな徳川慶喜が写真に魅了されて、多くの写真撮影を行っていたという。
慶朝さんは、これらの写真は松戸市にある松戸市戸定歴史館に依託保管されているの
で、見たければ紹介してくれるとはいう。
そういうわけで、慶朝さんの紹介で、僕は次の日曜日に写真を観に松戸市戸定歴史館
に行った。
松戸市戸定歴史館の学芸員・斎藤洋一先生にもその時に初めてお会いした。
そして、最後の将軍が残した写真が、幕末から明治初期の膨大な数であることにも驚
いた。

そこでその日以来、僕は徳川慶喜関係の多くの参考資料を読み漁り、大政奉還後の徳
川慶喜の姿をもっと多くの人に知って貰いたいと考えるようになった。
そこでさっそく企画書を作って、いろいろお願いして製作したのがビデオとDVD版の
「最後の将軍が残した写真 徳川慶喜」という映像作品である。
これは残念なことに全然、売れなくて製作資金も回収できずにビジネス的には大失敗
だったが、このソフトの製作のために当時最高の水準で写真素材をデジタル化し、後
にこのハードディスク(デジタルデータ)は松戸市戸定歴史館に寄贈したので、今で
もそれは貴重な文化資源の保存という点で大変いいことができたと思う。
このビデオ、DVD版「最後の将軍が残した写真 徳川慶喜」は絶版になってしまった
が、最近、貴重資料として高値で古書店などで取り扱われていた。
当時の正価の1.5倍くらいの値段でだ。
これには僕も驚いた。
後年、僕が入手したご覧の徳川慶喜の名刺判写真も、明治期に広く複写されて販売さ
れていた写真だが、被写体が徳川慶喜ということで高い値段となっていた。
この名刺判写真は現在、僕が寄贈して松戸市戸定歴史館にある。



コメントはありません

コメントを閉じます。